新型コロナが五類感染症となり、1か月以上が過ぎました。近隣の耳鼻科さんを見ると一気に受診抑制が無くなった?かと思われる勢いで大変な数の患者さんが押し寄せておられる様子が垣間見えます。当院はと言えば元々の完全予約制で一日の予約人数がある程度上限があるために左程忙しいわけでは無いのが正直なところ。とは言え北海道、札幌市また全国でも新型コロナの定点当たり患者数を見れば増加傾向なのは一目瞭然で、実際当院でも週に数名の陽性患者さんが出ております。
3年以上にわたるコロナ禍は心身共に我が身の疲弊をもたらしあの地獄の様な多忙さはトラウマの様に脳裏に焼き付いて離れません。この夏の状況がどうなるのかなど誰にも予測は出来ないでしょうが、つかの間の休息なのか?
最近目につくのはコロナ禍では暫く落ち着いていた小児の様々な感染症の増加でインフルエンザは収束間近ですが、アデノウイルス、RSウイルス感染症や季節外れ?のヘルパンギーナの流行など免疫の低下が様々な弊害を来すことを危惧します。また耳鼻科領域で言えば最近の小児の中耳炎の増加もかなり気になるところ。コロナ禍では圧倒的に少なかったのが一気にコロナ前に戻ったかの様です。おまけに某メーカーの小児用抗菌剤である「アモキシリン水和物・クラブラン酸カリウム」が出荷停止とは!竹やりで戦闘機と戦うようなことになる事を危惧しております。(アモキシリンは小児急性中耳炎治療の第一選択薬です!)今後暫くは色々とイレギュラーな疾患が増えそうですね。

北大同門会も対面で開催されたことだし、来月は久々に兵庫県の友人の所へ行って旧交を温めて来ます!